姫密桜
「サクラ、行こう」

貴方の手に引かれて
私は、チカチカと

今にも赤信号に変わろうと
している横断歩道を渡る。

渡り終えた後

信号が赤色に変わる。

「ふう、間に合ったぁ」

そう言って、見上げた
私の唇を奪うのは、貴方。

甘い口づけに

私は酔いしれる。

もう
誰に見られても構わない。

誰に知られても構わない。

私達は、血が繋がらない

兄と妹・・・

愛し合うこと

誰にも、邪魔させない。

不安は消える・・・?
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