姫密桜
「サクラ
 親父に反対されて辛い
 お前の気持ちは分かる

 だけど、一人だけ
 逃げるなよ
 
 泣いてばかりいるな

 一人だけ、そこに
 留まるのはやめろ
  
 辛いのは、マキだって
 同じだ・・・

 マキの、お前への想いを
 踏みにじるような事だけは
 絶対にするな」

槇の想いを、私が踏みにじる。

「恋愛が一方的なものでない
 事ぐらいお前だって分かる
 よな?
 
 お前だけの想いじゃない
 相手の、マキの想いが
 ある事を忘れるな

 別れるにしても
 続けるにしても
 一人で決めようとするな
 
 ちゃんと、二人で
 話し合って決めろ」

櫂ちゃんの言葉は私の心に
重く響いた。
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