姫密桜
貴方の愛で身も心も
いっぱいになる・・・

『ワタシはもう
 
 アナタ以外
 
 愛さない

 愛せない

 もう二度と
 触れ合えなくても』

夜が更けて行く・・・

夜中なのに明かりが
煌々と灯る、楠見家。

「貴方、明日は仕事
 でしょう?
 
 私が起きています
 貴方は、眠った方が・・・」

「チグサ、俺が二人の事を
 認めるという事は、二人が
 これから世間の白い目に
 晒されることを認める事
 に繋がる・・・

 俺にはできない」

夫の肩に優しく手を置く、千草
< 576 / 675 >

この作品をシェア

pagetop