姫密桜
その後は、思ってもみなかった
櫂ちゃんの結婚するの一言で
場は、変な方向へ・・・

母の質問攻めに合って
困っている櫂ちゃんを
私達は、ただ見つめてる。

私の涙など、もう誰も
気にしていない。

帰り際、レジで会計を済ませて
レストランを出る槇に櫂ちゃん
は言う。

「ごちそうさん
 
 なあ、マキ
 お前は俺の弟だろう?
 
 式には出ろよ」

槇は、手に持つ財布を
落としそうになる。
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