姫密桜
「大丈夫・・・だと思う
 ナチがいるもの」

「サクラちゃん
 分かってないねぇ
 甘いマスクしてるけど
 この中で、ナチが
 一番のワル
 
 本当、やばいよ」

「ほらほら、サクラとの
 時間は終わり

 入学早々、むさ苦しい
 男共の相手はここまで
 
 散った散った」

席に鞄を置いた私に
話しかける可愛い声が
聞こえた。

後ろの席の女子だった。

「クスミさん、おはよう
 
 ツムラ君と
 知り合いなの?」
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