先輩の背中




退場する先輩を見てると、またあの速い口パクで


「下駄箱」


そう言った。



頷けば、少し微笑んで、最後までカッコよく退場していった。



下駄箱か…。



そこはアタシと先輩が初めて話した場所だった。



同じ委員会に入ったから、帰る時間も同じで。


そこからどんどん仲良くなっていった。



いつも先輩の背中を追いかけてた。



もう、それができることはないんだね…。



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