HEMLOCK‐ヘムロック‐番外編
「来ないでぇー!」
「チィッ! どうなってんだ!?」
オヤジはJINから銃を取り上げて私の腕をつかんだ。
「仁、てめぇ仕組んだのか!? とりあえずもうお前に様はねぇよ」
パンッ! パン!
「ぐっ、ああああ!!?」
「う゛っっわ!!」
オヤジはJINの腹と昴の太ももを順に撃った。
「きゃああああ!! いやあああっ」
噴水みたく吹き出たかと思えば、一瞬で血溜まりが出来ていく。
叫ばずにはいられなかった。
「るせぇ! てめぇはこっち来い!!」
オヤジは私に銃を突きつけながら車に押し込んだ。
きっと、さっきの話を聞いていた私を始末するためにどこかに連れて行かれるんだ。
この先は、連れ去られてしまったので、どうなったのか私は知らない。