俺様な彼氏
「ゴメン。

あたし、今まで自分の気持ちが分からなくてうやむやにしてきた。

だけど今はハッキリ言える。

あたし、響の気持ちには
応えられない。

好きな人がいるから…。

ごめんね」


あたしは響から目を逸らすことなく見て言った。


「知ってた」


さすが響。
分かってたか…。


「昔の幼なじみだけあるね」


笑顔でそう言う。


「えっ。 思い出した?」


「うん。 昨日思い出したばっかだけどね。」


そっか…と頷いた響。


「頑張れよ」


あたしは頷いて小さい頃していた拳を合わせることをして響の教室から出て行った━━━。


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