俺様な彼氏

初デート Ⅱ

歩いて約5分。


水族館に到着。


にしても…


「なんで水族館?」


だってさ?
あたしは好きだけど…稜が好きってゆうイメージないんだけど?


しかも言っちゃなんだけどさっ、稜と水族館って似合わない組み合わせなんだよね…。


なんて内心、思っていた。


「何となく魅夜の考えてること分かるんだけど…」


へ!?
あたしって…そんなに分かりやすいの??


驚いた表情を稜に向ける。


「俺と水族館、似合わねぇ…って思っただろ?」


ギクッ


ちょっ…
稜の勘が物凄ーく鋭い気がするんですけど…きのせい?


………。


身のためにもきのせいにしておこう!!


「ん? 思ってないよ?」


首を軽く傾げながら顔を覗き込むようにして言った。


「ま、いっか…」


諦めたように言う稜。


「魅夜の友達から『魅夜が水族館に行きたい』って聞いたからココに来たの」


あ…亜鶴と紫葡に前言ってたな…そういえば。
完ッ璧に忘れてたよ、あたし。


てかあたしの行きたいとこまで聞いてたなんて…


女子と話すのが苦手なのにあたしのために頑張ってくれたんだ…。


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