俺様な彼氏

花火

デートしたあの日からよく連絡をとるようになったあたしと稜。


日にちも経ち、すでに夏休みも半分になっている。


あぁ…稜に会いたいなぁー…。


そういえば明日は花火大会だっけ…?


カレンダーを見て思い出す。


稜、誘ってみよっかな?


でもな…。


夜はほとんど予定が入ってるって言ってたしな。


亜鶴と紫葡誘ってみよっかな♪


そうと決まれば…


〜♪〜♪


「ってうわぁ!!」


携帯を手にした途端、鳴り出したのでかなり驚いた。


「ん? 電話じゃん…」


鳴りやまない音で電話だと気づいたあたし。


呑気に考えてたけど電話出なきゃじゃん!!


「はい、もしもし」


あ、相手誰か確認せずに出ちゃったよ…。


「あ、魅夜〜、あたし♪ 分かる!?」


このテンションの高さは決まってるでしょ?


「亜鶴でしょ? どうしたの?」


てかこれで亜鶴じゃなかったら…超恥ずいんですけど。


にしてもナイスタイミングでの電話だよな…。


亜鶴にかけようと思ってたし☆


「お願いがあるんだ」


…亜鶴のお願いって怪しい…。


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