MATO





「佐藤」

「なに、後藤」



教室を出ると急に誰かに呼ばれて振り向くと後藤だった。

仲良いわけじゃないから部活以外で会うことは滅多にない。

だからわざわざ話しかけてくる時は部活の連絡か何かしかない。この時も部活のことだと思った。



「あの、さ。ちょっといいかな」

「・・・・・?なに?」



様子がおかしい後藤に違和感を感じた。

部活の連絡じゃないの?




< 3 / 192 >

この作品をシェア

pagetop