あなたへ。
朝食はサラダとヨーグルトだった。


「ごめんね。入学式の日なのに適当で。寝坊しちゃったの」
「ううん。大丈夫。おいしいよ」

母は優しい。

きっと私がいい子、ではなくてもこの家に置いてくれるだろう。

父もそうだろう。

でも、私は不安でならない。
優しさが怖い。

「ユリア!急いで!!」
「うん」
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