プロミスエンド
「そんなあなたたちと暮らせるわけない。あなたちがどんなに頑張ろうと、私があなたたちをとっくに諦めてる…」

だから帰って

二度と私の前に現れないで

母親の手を振り払い、父親の身体を手で押した。


二人は肩を落とし、何度もこちらを振り向きながら帰って行った。

「あげはすみません。あなたを傷つけるつもりはなかったんです」


「大丈夫です。私は先生がいてくれるから」

「あげは」

先生が小さいときのように抱きしめてくれた。

あったかい。

「あなたがここにいてくれてどれだけ救われたか分かりません。あげは、どうかいつまでも私の子でいてくださいね」
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