プロミスエンド
「はい」

先生の優しい言葉は何度も私を救ってくれた。

何にも興味を失っていた私を色んな所に連れて行ってくれたり、色んなものを見せてくれた。

人らしい感情を取り戻せたのは先生のおかげだ。

だから、先生の様になりたくて、勉強した。

私の様な子を少しだけでも減らしたくて。

「あげは、今日は私が夕食を作りますから一緒に食べましょう」

「はい」

先生の声を聞きながらぼんやりと思った。

亜悟くんと別れようって。

私から解放してあげよう。
< 21 / 57 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop