=キング of ビースト= 2
私の髪を撫でてくれる夜琉。
ふと時計を見ると10時前で、
「朝ご飯食べる?」
と聞いた。勢いで倉庫を出てきた私達は何も食べていなかった。
私は別に食べなくても平気だが、夜琉にはちゃんとご飯は食べて欲しいし。
「ああ、どっか食いに行くか?」
「ん~冷蔵庫の中何も入って無いの?」
「…知らね。」
…さっき見てたじゃん。
「見てきていい?」
「あ?ああ。」
せっかく家に来たのに外で食べるのも嫌だったし、あまりにも生活感のない部屋に生活感を持たせたくて。自分で何か作ろうと思った。