=キング of ビースト= 2
帰る場所が同じだとずっと一緒にいれるような気がして嬉しい。
夜琉の隣が私の居場所で私の幸せの根源ー…。
だから何があっても夜琉のそばを離れたくない…。
芯さんの運転するベンツに乗って一週間ぶりの家に向かう。
車が私の家の前で止まると夜琉は
「明日の夕方頃また来る。」
「分かった。じゃあね。」
「ああ。」
「芯さん、ありがとうございます。」
「いいえ。」
私は優しく車のドアを閉めた。
私が鍵を開けて家に入るまで車は目の前に止まったままだった。