呪いのテディベア Ⅱ
玄関をほんの少し開けると、
そこには、
宅配業者らしき人が、
両手で抱える位の大きめの
ダンボールの箱を持って立っていた。
20代前半ぐらいの若い男の人で、
身長が高くて、少しかっこよかった。
そして、彼は、今の栞に、
安らぎを与えてくれるような、
穏やかな微笑みをしていた。
「こんにちわ。××宅配便の者です。
荷物をお届けにあがりました。」
彼は、穏やかな微笑みのまま、
栞にゆっくりといった。