~ 桜 星 ~
たぶん
彼女も私に気付いているだろう。
だけど
私は彼女に声を掛けることができない。
怖いのもある。
声を掛けて無視される恐怖。
何かイラっと言われて私が暴れるかもしれない恐怖。
せっかく
めでたい日で
振袖と言うおしゃれをして
子供から大人になった日を
悪い空気にはしたくない。
私は声を掛けなかった。
彼女も彼女で自分の道を歩いてる。
そして
彼女の周りには
彼女を信じている
彼女を必要としている
友達や恋人がいるのだ。
もう
私に関わってはいけない。
私はそう思って
化粧を直して
私を見ている彼女に気付かないふりをして
私は皆の元に戻った。
少なくとも
今の私を必要をしている友達たちの元に
私は戻った。