冷たい夜は桜の色
それでも私はここに来ていた。
いつか花が咲くと信じていたから。
いや、信じたかったから、か。
そうして今日もここに来ている。
今日もそろそろ帰ろうか、と思った時、私と同じくらいの年の男の子がジュースを買いに来た。
その子は私をちらちらと横目で見てくる。
私はジュースを買うと私の事をジロジロ見てきた。
そんなに見ないでよ
私は悪いことをしている時の気分にも似た居心地の悪さを感じ部屋に戻ることにした。