天気予報は暴風のち…Love！？

・不良化と真面目化

果穂、おせーな。

カレシに別れ話を持ち出す果穂が心配でたまらねー。

ホントなら付いて行きたいぐらいだけど、二人の話に俺は入れない。

果穂の自分でちゃんとしたいって気持ちもわからなくない。

だからこうして俺はただ果穂が戻ってくるのを待ってる。

今まで力ずくでオンナを横取りした事だってある。
今日だって俺が出ていけばスンナリ話は終わると思う。

それをしないのは、自分でけじめをつけないと果穂が前に進めないんじゃねーかって何となくわかってるから。

俺はキッチリ別れよーが別れまいが果穂が俺さえ好きなら構わない。

名目だけのカレシに意味なんてない。

そう思うから。

だけど…果穂は真面目だからちゃんとカタをつけないと俺の傍にいれないとか考えるだろーし。

そう思って果穂を送り出したけど、ちょっと遅くねーか？

柄にもなくそわそわして、様子を見に行こうかとの誘惑に負けそうになった時、果穂が帰ってきた。

沈んだ顔の果穂に上手くいかなかったんじゃ…と予想した。