イケナイあいつ。

やばっ

───次の日。

「おう!杏里ー莉奈ーおっはー」
なんだこの空気??

「お・・・おはよう・・・」
杏里と莉奈が気まずそうな顔してるんですけど・・・

え!?
もしかして・・・
昨日のこと??
いやいや。
違うでしょーーって・・・

大樹が黒板の前にずかずかと歩いていく。

明るい声で
「ねーみんなぁーなんかこーんな紙がはいってたんだけどー♪」
・・・。
「だーれーかなぁー??」

どうする??
この状況!?

けっきょく何も言わないまま終った。

そして中休み。
杏里と莉奈が机の前に来た。
「ちょ・・・ちょっとどうするの?せいら・・・」
「さ、さあ。黙っとこう・・・ね・・・」

「う・・・うん。」

やっちゃったよお。
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