君が姫で私が王子
デート
そして、日曜日。

本当に凄いらしくないけど、ついおしゃれして来てしまった......
やった事なかったメイクまで......
変じゃないかな?



待ち合わせ場所に行く。
そこには、学校では想像もつかないくらい男っぽくてカッコいい優がいた。

......私服カッコいいんだ......

「お待たせ......」

「渚さん!全然待ってないですよ。今来た所です!」

......このセリフって、普通女子が言うもんだよね?

そこまで、逆とは......

「あの......渚さん......」

「何?」

もしかして、やっぱり似合わない?

「凄く可愛いです。」

えっ?可愛いって初めて言われた。
なんか嬉しいけど、恥ずかしいよ......

「あ......ありがとっ!」
私はなんとかそれだけ言った。

クスッと優が笑う。

うー......顔から火が出る程恥ずかしい!
でも、今のってなんか恋人同士みたいだったな......



「じゃあ、映画を観に行きましょうか!」

「うん!」

こうして私達は、映画館に向かった。



「キャー!」
映画館に響き渡る私の悲鳴......

始まってすぐに私は、優に外に連れ出された。

「もしかして、怖いの苦手ですか?」

......
私は小さく頷く。

「ごめんなさい。僕、知らなかったとはいえ、ホラー映画を観せてしまって......怖かったですよね?」

ギュッと優しく抱き締めてくれる優......

なんか、安心した......
< 4 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop