陸上と君に恋して
1 陸上命!のはずが…
3年前、私は高校に入学した。嬉しい半面、不安な所もあった。
私の名前は齋藤春美。
陸上に人生を賭けてる陸上馬鹿である。特別可愛いわけでない。高校に入学してから茶髪に染めて、メイクも少し可愛いくしてみただけ。
そんな春美は、まだ彼氏というものがいない。陸上をやり続けて何年か。もちろん、高校でも陸上をやるから彼氏なんて生涯出来ないと思ってた。
そして入学して何日かしたら新しい友達が出来た。
萌とミスズと奈々。
萌は特に可愛いくてモテる。今も彼氏いる。
ミスズは同じ陸上馬鹿で彼氏なし。背も高くて綺麗。
奈々は少しギャルで恐いけど、内面は優しい。
部活見学で超イケメンな男子を見て時めいた春美。
「あの男子格好よくない?」
「だって1学年の中で1番イケメンって、みんな言ってるよ★」
さすがミスズ!
情報が早すぎる!
「名前って何だろう…」
「えーっと三浦瞬。」
名前も知ってるなんて、凄すぎる!
「もしかして、ミスズって瞬って言う子の事好きなの///?」
「馬鹿!好きじゃないから。ってか走らなくて良いの?」
「あ…うん!走ろっか」
そしてグラウンドに行き、外を眺めていたら
ドンッ
「いった~い!ちょっと何なの?痛いじゃん!」
上を見上げると、目の前にいたのは、噂の瞬君だった。
「ご…ごめん!怪我はない?本当にごめんね」
「あ…大丈夫です///怪我なんて無いです!ぼ~っと立ってた春美が悪いんです!」
顔がかぁ~っと熱くなって、その場で倒れたらしい。
「……ここはどこ?」
「大丈夫?!」
「春美大丈夫なの?」
目の前には瞬君とミスズがいた。
「瞬君が春美をおんぶして、保健室まで連れてきたんだよ♪」
え?うちを?瞬君が?
「瞬君ありがとう…///」
「うん!」
瞬君のあどけない笑顔が更に春美を好きにさせた。
帰り道が一緒だったから、2人で帰った。
「今日はありがとね♪」
「良かった。あのさ…アドレス聞いたら駄目かな?…」
下から覗きこんできたため、また照れてしまった。
「良いよ★今日メールするね!」
そして、こんな出会いも良いかなと心から思った日だった。
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