僕らの宇宙戦艦奮闘記


「あ~…お前たち、大変言いにくいのだが…ゴールデンウィーク予定ある者はいるか?」


 そして、その言葉がすべてを物語っていた。


 ゴールデンウィークの予定を聞く。それは、すなわち、ゴールデンウィークにはできるだけ、予定をいれず、学校に来て戦艦ホムラを動かしてほしいという意味。


「先生!それだけは…それだけは勘弁を!!」


 美並がそんなことを口にするが…。


「いや、先生もそう思ったのだがな。いや、一応、出席できるものだけ…と言ったところで、斉藤、山崎、美並は無理か…。」


 お前たちは、交代要員がいないからな。


 悪いなとあやまる先生。


 いきなり、退路を断たれた!?


「先生。やっぱり、防衛ラインを引くんですか?」


 吉田君が目を輝かせながら、そんなことを聞いてくる。


 うわぁ~軍の新兵器が間近で見れるなんて、そんな幸せなことあっていいのか…と、その目が物語っている。


「まぁ、そういうことだ。あ、吉田は休んでも大丈夫だぞ。お前に仕事は…。」


「是非、出席させてもらいます!?」


「なんで!?」


 砲撃手に仕事はねぇよ。と、ツッコミが入ったが、吉田君の性格を考えたら、まず休むなんてありえないだろうな…と予想はついた。


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