僕らの宇宙戦艦奮闘記


「これでも、航法士の授業も受けていたので、大丈夫です。」


「ちょっと待った。私の仕事とらないでよ!」


 佐倉が名乗りを上げる。


「いや、正確な気象情報は必要ないから、佐倉でなくても航法予測ができる人間なら、誰でも良いんだぞ。」


「私以外に、気象予測と測量ができる人間なんているものですか!」


 佐倉が私も行きます!と、声を張り上げる。


「はぁ~、ゴールデンウィークは、母の実家があるロンドンに行く予定でしたのに…。」


 花子はやれやれと、ため息をつくが…。


「花子は、ロンドンか。まぁ、オペレーターはどちらか一人いれば良いから、宇治原と後誰か一人が交代で…。」


「行きます!」


 なんで!?


「いや、花子、ロンドンは?」


「あら?私が乗らないホムラなんて、花がないのもほどがありますわ。それに、もう一度、祐太さんの女装姿が見れるかもしれないですし…。」


 なんで!?


「だったら、僕も行きます!」


 宇治原君!?


「あ、だったら、俺も出るかな…。」


「私も来よう。」


「俺も」


「私も…。」


「‥‥佐々木君は休んで大丈夫。私が司令官として出席するから。」


「カルラ一人に任せられないよ。俺がきちんと出てサポートするって。」


「内山隊員、ICIの司令官と副司令ができているのではないかと言う噂が立ち始めています。」


「なんだと!それは、断固として阻止しなければ、ならない!ICI組全員で、カルラ指令をお守りするのだ。」


「「「ラジャー」」」


「え~…私は佐々木君の守りが良いなぁ~」


 ICI室組全員出席。


 というか、司令官と副司令って、モテるの?


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