僕らの宇宙戦艦奮闘記


「ところで、高度落ちてるけどいいの?」


 佐倉の声で我に返る。


 あ、あぁ。危ない。危うくウニのせいで本来の目的を忘れるとこだった。


 恐るべし、天然ウニの威力!


「あ、あぁ悪い。宇治原。祐太に、出撃準備を要請しておけ。」


 とりあえず、体裁を整えるために命令を下す。


「え~主砲撃たないのに、雅は出撃させるんか?」


 文句を言うな、美並。


 最初から、そういう手はずだろうが。


「デモンストレーションだからな。雅の一つも出さないと、せっかく見に来たお偉いさんたちも不満が残るだろうさ。」


 まったく、それだけの理由で雅を出すというのだから、本当にいい見世物だ。


 地球を三度焼いてもまだ有り余るエネルギーを持つ、この戦艦。


 子供にしか動かせないと知った途端、いい見世物ショーに変わる。


 どうして、この艦が子供にしか動かせないのか・・・。


 ここに座っていると、分かるような気がしてくるから、不思議だ。


『えぇ!やっぱり出るの!?』


 今度は祐太から通信が入った。


 その顔は、もう見るからに真っ青だ。


「そういう手はずだろうが?お前も、昨日打ち合わせしただろう?」


『だって、海の上だよ。水深50メートルとか足つかないじゃん!』


「雅はつくだろうが・・・。」


『つかないよ!雅の全長は25メートルだよ。軽く倍近く深いところにあるよ!溺れちゃうよ!』


 知ってるよ。


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