僕らの宇宙戦艦奮闘記


「溺れねぇよ!お前、去年のシュミレーションの授業何やってたんだよ?」


 そもそも、コイツが、雅のパイロットに選ばれたというコトは、山崎祐太は小学5年生から始まる、パイロットシュミレーションの授業を常にトップクラスでクリアーしてきたというコトだ。


 確かに、去年まで俺も、そして他の誰も、シュミレーションで祐太に勝ったという話は聞いたことはない。


 水中戦もしかりだ。


「高度5メートル到達、これ以上は下がれんで。」


 おう、てか、そこまで下がれたのか。


 バカなことばかり言ってる割に、しっかり仕事はしてくれるな。


「斉藤、今うちのこと、『アホなこと言ってる割に、顔はやけに可愛いな』とか思ったろ?」


 うん、やっぱりバカだ。


「あぁ、思ったよ。カタパルトハッチ開け。雅、発射台に固定。」


「了解ですわ。雅、カタパルトハッチ移動」


「ちょっと、伊集院さん、それ僕の役目。」


 もう、どっちでもいいよ。


「かっこいい役所は私がもらいますわ!」


「そんなぁ~」


 だから、どっちでもいいよ。


 どっちにしろ、カタパルト誘導や雅発射誘導はICI担当…佐々木たちの役目。


 言ってしまえば、今、花子や宇治原君はICI室から入ってくる通信を復唱しているだけなのだ。


 ICI室から直接通信が入ってくる斉藤から言わせれば、花子は同じ言葉を繰り返しているだけに過ぎない。


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