TO-KO
きっと、シンが寂しくないと思える理由は、大方彼の存在があるに違いないと瞳子は思っている。
無愛想ではあるが、優しさが彼の体から溢れているように瞳子には思えるのだ。
「で、何で彼女が此処に?」
ウィリアムはチラリと、横にいる瞳子を見て、シンに問う。
「種まき、やる。一緒に」
「何故?」
「やりたい、から」
「彼女は暇じゃないんだ。わかるだろ?」
「でも―――」
シンが俯く。瞳子は何となく、口を出さないほうがいいと思い、黙っていた。実際シンが何故自身を誘ったのかわからないからでもあるのだが。
するとウィリアムは、はぁとあからさまなため息を一つ吐き、言った。
「―――早く、終わらせられるか?」
「うん、頑張る」
「よし」
ウィリアムさんはポンと彼の腰ほどしかないシンの頭を軽く叩いた。それを受けたシンは本当に嬉しそうに笑った。何だか、この光景が微笑ましく思えて瞳子も自然と笑っていた。