だいすきだよ 短編集☆




私はそれをためらいなく受け取り、

目に押し付ける。



誰だかわからないけれど、ずっと背中を撫でてくれていた。




ようやく泣き止んで、ハンカチを目から放すと、

やっぱりそこにはしっかりマスカラが。



「……」


それを無言で見つめる私。




「はは、真っ黒!」


後ろの男子生徒が笑う声が聞こえる。




私、くるっと振り返って

「あ…あのっ、新しいハンカチ買います!!」


と叫んだ。





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