だいすきだよ 短編集☆
「じゃ、今日は二人で帰りなっ、ね?」
送ってもらっただけ、と聞いて気が済んだのか、
女友達はあたしと守屋くんを二人きりにして、
「ばいばいっ」と帰って行った。
「…じゃ大本さん、行こう?」
そういってあたしの目の前に自分の手を
おずおずと差し出してきた。
あたしはその手を取れなかった。
でも、「取るしかない」と思って
あたしの差し出した手が、
守屋君の手に届く直前。
あたしの大好きな着信音が鳴り響いた。