死にたがり
自己分析
自分だけが不幸に見えてきた。

そんな考えから、突然学校に行きたくなくなった。



小学校から中学校に上がると、近くの小学校の4校が混ざり、クラスの4分の1しか知っている顔がいない。


もともと引っ込み思案だった自分は、友達もあまりいなくて、クラスメイトとまったく打ち解けられなかった。


部活動、といっても、一緒に入ってくれる人がいなく、どうせ入っても楽しくないんだと思って、帰宅部となった。

そのままずるずると時が経ち、1学期の中旬となったころだった。クラスの中心になるような人が現れてきて、休み時間などにはその人の周りに人が集まっていた。


自分はたまたま席が教室の端っこだったので、机にうつぶせにして寝た振りをして、休み時間を過ごしていた。

その、固まっていたグループの中心の松原という男子が、こう言っていたのを聞き逃さなかった。
松原「うちのクラスの上条裕也ってやつさー、結構地味じゃね?」


そう、自分の名前が上がっていたのだ。




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