死にたがり
正直、放っておいて欲しかったが、自分のような存在というのは最高の話題のネタになるのだろう。

周囲の人とある特定の人を虐めることにより、仲間を増やしていくパターンだ。正直、このパターンの人は、人間として最低だと思う。

が、相手をするのも面倒なので、今まで通り、1人で孤独にいこうと思った。

その結果、見事にクラスの一部からハブられるようになった。

とはいっても、授業中に自分があたったときに、野次が飛んでくるくらいだった。


そうして、1学期が終わりに近づいてくるころになった。

いつものように学校生活を普通にすごしていると、何か違和感があることに気が付いた。

周りの視線が・・・痛い。

何をするにあたってもそうだ。


給食の配膳のときに、当番に嫌な顔をされる。

クラスメイトと廊下をすれ違うだけで避けられる。

班活動時に、自分だけ机を離される。


・・・ここまで来ると、相手をするのも面倒になる。

まだ、クラスメイトにしかされていないのが幸いだ。

これが学年ぐるみにでもなると、たまったもんじゃない。

将来のためにも、貴重な時間を無駄にしたくない。

そんな思いを抱きながら、1学期は終了した。
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