アイ・マイ上司とlove★battle
確かに今の涼子の様子は、オフタイムに私と話す時の口調と同じなんだけど。
ソレにプラスして、場を一気に凍らせるようなオーラを纏って話しているのだ。
「一体、何がしたいんだ?」
如何にも高価そうなスーツに身を包んで、眉を潜める男性に臆する事もなく。
「時間帯を考えても経理部主体の会議は終わってる筈だし、業務に支障は与えないわ。
どうしても今じゃなきゃ、解決しない問題なのよねぇ。
…ていうか、ホントは何か知ってるんでしょ?お兄ちゃん――」
喰らいついたと言わんばかりに、ニヤリと笑う彼女が淡々と答えてしまうから。
「えっ!?」
うすうす感づいていたけども、決定的なフレーズには動揺を隠しきれない私。
「あ、そうだった!…鈴ごめんね、紹介するの忘れてたわ。
コレが私の兄なの…って言っても、腹違いなんだけどね」
「ええ!?」
じつにアッサリ紹介してくれた涼子だけど、驚かずにはいられないでしょうよ?
「涼子…、オマエ生々しい方で言うなって」
「社長のクセに、重箱の隅をイチイチつつかないで欲しいわ。
小さい事に囚われてたら、そのまま大成しないわよ?」
「…すまん」
オマケにウチの会社の社長を一蹴するなんて…、ねえ涼子って何者ですか…!?