素敵な片思い
…負けた。


「…行く」


「やりっ!」


杉浦くんは二カッと笑う。


もぉ。演技が上手いんだからぁ。


「せっかくみんなで一泊するんだから、二人も連れて行こーよ」


「いや、レストランとかさ、予約してんの二人分だし。ありさと行ったらうるさそうだし、ムリ~」


あ…そぉ。


「ひゃ~!久しぶりに遊べる。めちゃくちゃ楽しみ」


本当に嬉しそう。


「杉浦くん、週末はカノジョとどこも行かないのぉ?ダメだよ~、素ごもりデートは」


「いや、最近カノジョにことごとく避けられてっから。浮気相手とのデートに忙しいんじゃねぇの?」


うわ。そうなんだ。本当に会ってないんだ…。


「じゃあ~。週末はいつも何してるの?」


「溜まった洗濯クリーニングに出しに行ったり、コンビニまでチャリで行って立ち読みかぁ、レンタル借りに行って…とか。

ほとんど家から出ねー週末もあるな」


私のコト、他人に地味だって言う割には…


杉浦くんの週末も、限りなく地味だよね。


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