素敵な片思い
「・・・ですね。杉浦くん、私が助手席乗ろうか?」


「ケッコーでぇす。小玉さんの寝顔でも見て、癒されるわ」


杉浦くんがそう言うと、小玉さんがすかさずツッコミ。


「キモッ!おまえそーいう気があったんか。なるほどなー、今日の発表会オレを見つめる視線がイタイと思ぉたわ」


「違いますよー、あれはスゲーなって思って見てただけですって。小玉さん全然あがんねーんだもんな。オレもあんな風になれんのかな」


「なられへんやろ」



プッ。


小玉さん、ハッキリ言い過ぎー。


ウケた。



「・・・ハッキリ言うよなー。ま、なれると思いませんけどぉ?後ろのオンナどもも、笑ってんなよ」


杉浦くんに聞こえないよう、ありさちゃんと声を殺して笑ってたけど、しっかり気づかれてた。


今度はバックミラー越しに、ちゃんと私の目を見ていた。




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