素敵な片思い
「それにしても…アイツらほんまよぅ飲みよんな~。金いくらあっても足らんわ!」


「言えてますね~。小玉さんが全部出してくれたって杉浦くんに聞いたんですけどー…後で請求して下さいね?タダ飲みは嫌なんでぇ」


「何でやねん!いらんて」


小玉さんはポンと私の背中をたたく。


いらんて言われても。気にするよ。


「んー。でも、払います。ほら、その分カノジョに使ってあげて下さいね」


何となく言っただけのつもりだったのに、小玉さんの表情が少し曇る。


でも、すぐに目を逸らされた。


「…せやなぁ。でもいらんで。杉浦からはもらおかな~」


なんて言ってるけど、多分杉浦くんからもとらないんだと思う。


小玉さんの1ヶ月の酒代って…一体いくらなんだろ。


後輩には奢ってるみたいだし、自分も毎日飲みに行くし?


こういう人がダンナさんだったら…家計は大変だ。



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