素敵な片思い
酒屋に到着。台車を店先に置き、来た道を引き返す。


途中…


小玉さんがちょっと寄り道しようって言い出した。


ドキ


深い意味はないんだろうけど、


あのメンバーの中に戻らず、二人きりの時間が長くなる。


もう…


それだけで、更に緊張してきた。










寄り道の先は、


小さな公園だった。







公園には、バスケのゴールが一つ。


明かりがポツンとついていて、自販機があるだけ。


ベンチは…ない。






「何か飲む?」


「いえ…喉渇いてないんで」


「何か飲みーや」


小玉さんは笑って自販機に小銭を突っ込んでる。






「あ、わかった。コーヒーやろ?」


「もうすぐ寝るんで…お茶にします」


その言葉に、小玉さんはププッて笑ってる。


え…何で?


「相原さんカフェイン気にすんのん?」


「えぇ…まぁ。コーヒー飲むと…寝れなくなる時が」


「…へぇ。ほな、寝られへんかったら今日オレの相手してや」


…え?


目が点。



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