素敵な片思い
「…すみませんっ。私、図々しいですよね」


パッと小玉さんの腕を離すと、小玉さんは目を伏せて少し笑った。


「そーいや相原さんに、その後言うてへんかったなぁ…」


…その後?


「あ…。彼女と、連絡ついたんですか?」


「おー。ちょっと距離おこかっつー話になってやな…。近すぎて見えんもんもあるやろし、頭冷やして考えよかーと」


距離を…置く?え、それって…。


「どっちから言ったんですか?」


「どっちっつうか。指輪の話まで出てくるしやなー、昔の話まで掘り起こされ、電話口で大喧嘩やん。

ま、もとからオレら言いたい事言い合うしな。あいつの性格はよーわかっとるケド、耳にピッタリつけとる電話であんなアホみたいな大声出すと思えへんやん…。

話途中やったけど、きったったっちゅーねん。おー、今思い出してもムカつくなぁ」


ムカつくって言いながら、小玉さんはニヤリと笑っていた。


…やっぱりすごいカノジョ。凶暴?男勝り?


私には…


ちょっと想像つかないな。



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