素敵な片思い
「迷ってない…か。…相原さんハッキリ言いよるな」


小玉さん、苦笑いしてるし。


ハッキリって言うか、小玉さんが曖昧だから…。


「悪い。オレ頭悪いから、ホンマはどーしていいかよくわからんねん」


「…え?」


「断り方が…わからん」


断り方。


そんなのを、小玉さんは悩んでたんだ。







ていうか、今ので完璧断られちゃったけど…。


「…ダメなら、ハッキリ言ってもらっていーです。だって、期待しますし」


「そんなもんなんやなー」


「…え?」


「相原さんは、オレがキッパリ断ったら…会社に来づらくなれへん?」


考えてもみなかった。


そうだよね…フラれたんだし、また同じフロアで顔を付き合わせるのは、正直ちょっとツライ。


「…そりゃぁ多少は。でも小玉さんなら、フロアで会ってもフツーに接してくれそうだし。変に意識されるほうが、ツライです」







これは、ホントの気持ち。


小玉さんが好きだけど、カノジョが大切なんだったら…


ちゃんとそう言って欲しい。変に気をもたされるほうが、諦めきれない。






< 331 / 484 >

この作品をシェア

pagetop