薔薇の眷属
「染色体ぃ?」
「詳しくは知らん。どっかの段階で男性ホルモンが分泌されんと全部女になるんよ」
「マンガの受け売りでしょ」
ガクがすかさず言った。
図星だったらしいニューロンはムッとして黙っている。

二人とも同じマンガを読んでいたことに気付いた俺は、また笑った。


不思議なもので、この二人はこの後行ったほとんどの心霊スポットに共に出向いていた。
相変わらず喧嘩はしていたが。

そして、ガクとニューロンの交流は5年経った今も続いているのである。
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