姫サロンへようこそ


「うん」

そうやって普通の顔で言う朝日先輩。


「俺能力者の息子だから」


能力者の息子?

もしかしたら・・・・

「四季さんのご子息?」

微笑む先輩の顔が肯定を表していた。


えっ、でもっ!!


「俺には能力が無いんだ。」


ノウリョクガナイ?


「緑川四季の息子ともあろう人物に能力が無いのはおかしいって顔だね。
能力は遺伝しやすいのにね」


「俺は一族の出来損ないだから」


違う!!
あなたの中には能力があるの!


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