”未完全”

 その日、綾乃は、いつもより早く起きた。

何をどうしたらいいかわからないが、

自分の武器は、知っている。

外見だけは、誰からも、褒められる。

それしか、自分のいい所なんて、よくわからない。

とにかく、今より、おしゃれして、

目立つ存在になろうと、思った。

そして、偶然会った時に、彼に興味を

持たせるのだ。

きっと何とかなる。

高校に入学してからも、何人かの人から、

告白されてる。

だから、きっと、何とかなる…。
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