”未完全”
「あんた、変わってる!なんか、もういいや!
おもしろかったから、もう、いいよ。
教室戻りな。」
不良グループの理奈が、そう言った。
綾乃は、意味が、よくわからなかったが、
教室に戻る事にした。
ただ、今まで生きてきた中で、一番
気持ちのいい時間だった。
本音は、言わずに生きてきた。
ただ、今、この場所で、先輩達に言った事は、
本音だった。
それは、すごく、気持ちのいい事だった。
綾乃は、不思議な気持ちだった。
不良の人って、嫌いじゃないかも……。

