ダイヤモンド・ヒーロー

さよなら、大好きな人





本当に、湊人が言ったように野球のマウンドは“ダイヤモンド”のようだった。


でも、その“ダイヤモンド”がいくら美しい輝きを放っていても。

――― 湊人が、一番輝いていた。



「これからも、頑張ってね」


ダイヤモンドの上で、輝き続けて―――。


「応援、しているからね」


ずっと、湊人を見守っているから―――。


「バイバイ」


さよなら、大好きな湊人―――。




ダメだな……。
今日は泣かないって決めていたのに、どんどん涙が溢れてきそう。


グッと唇を噛み締める。


泣いちゃダメ。 泣かないって決めたんだから。



「咲良―――」


湊人が優しくあたしの名前を呼んだ。




< 40 / 200 >

この作品をシェア

pagetop