キミの心の声を聞かせて
「大丈夫だよ。先輩。あたし、仲間を好きになったりしないから」
本当は、苦しいぐらいにアナタが好き…。大好き…。
「だから、心配しないで」
できる限りの明るい笑顔で笑った。
雄大先輩に、あたしの気持ちを気づかれたらダメなんだ。
雄大先輩に気づかれたら、あたし…きっと先輩の隣にいられなくなる。
みんなと一緒に、歌えなくなる。
そんなの…絶対にイヤだから!
あたしは、雄大先輩への想いを自分の心の一番奥にある扉の向こう側に押し込めて
開かない鍵をかけた。
雄大先輩のそばにいたいから。
恋心は、封印するんだ。