キミの心の声を聞かせて

瞬間、何人かの男子が一斉にあたしに襲いかかった!


中には蹴る人間もいれば、殴る人間もいる。


痛みをこらえてやり返した。


こんな奴らに、負けてたまるか!!


絶対に負けないんだから!!



誰かが、お腹にきつめの蹴りをいれた。思わずグフッと、身をかがめた。

同時に誰かが何かを叫んでいるけど

興奮しているのかなんて叫んでいるか分からない…。


こんなわけの分からない奴に殴られたくない!


体制を整えようとしたら、後ろからガシッと両腕を掴まれ身動きできない!


悔しい!殴られる!


そう思った時…



「やめろ!!」



大声で叫ぶ高村先輩の顔が、あたしの視界に飛び込んできた!




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