幼なじみなんて二度と言わせねぇ
「恋菜・・・」
そんな困った顔しないでよ・・・
分かったから・・・もう諦めるから・・・
「俺は・・・」
尚紀の手が伸びてきた
パシ!!
その手をはじいた
『な〜に本気にしてんの?』
「は?」
もういいや…
こうなったらトコトン嫌われてやる
その方が私も楽だ
『私が尚紀にそんな感情あると思った?』
私の中から尚紀の思い出を捨てる
『冗談に決まってんじゃん!!ってか妹とか何気取ってんの?』
嫌われてやれば・・・
『そういうのマジウザイから』
尚紀が私のコトを嫌いになれば・・・
『尚紀なんてただの幼なじみじゃん・・・』
尚紀が私の前から居なくなれば…
『そんな偉そうにしないでよ』
尚紀を忘れられる・・・
この時もうすでに私の未来が絶望にされることなんて知るよしもない
ただ目の前にいるアナタにすがりつきたい思いをかき消すのに精一杯だった・・・