素直にカエル3 ~先生と卒業式~
それからは黙々と作業を続けた
たまに私がペットボトルに水を汲みに行き、周りを固める
福井先生は細かな模様を小枝などで書いていく
「福井先生…器用ですね」
「ん~?そうかなぁ?こういうのはスキなんだよね」
普段は天然で気づくと転んでる福井先生だけど、意外な一面を知った
「…でも、僕はやっぱり不器用ですよ」
「…え?」
さわわわ
生暖かい風が私と福井先生の髪を揺らす
「不器用だから…単刀直入に言うよ
…吉岡さん。やっぱりあのこと…聞いてもいいかな?」
「……………っ」
福井先生の真剣な瞳が私を捕らえた
…もう逃げられない
「…はい」
