‡パルソナ‡ 隻眼の海賊



あたしはそちらに目を向け、ファイに力無く手を振った。


「ファイ、ひさ…」


「ご主人ッ!!」



突然あたしの言葉を遮って、ファイがあたしに飛びついてきた。


「ファ、ファイ!?」


急に抱きつかれたあたしは気が動転したのと同時に、抱きつかれているという事実に顔が熱くなってきた。



ファイはそんなあたしを涙で潤んだ目で見てきた。



「よかった…、本当によかったっす。ご主人、なかなか目覚めないから俺心配したんすよ!!」


終いにはおいおいと抱きつきながら泣きわめくファイ。



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