意地悪なキミと恋の勉強

クチビルにキス



朱里の手が治るまで


あと5日。



あれから、何事もなく

ゆったりと暮らしていた。




そして


あと3週間で



中間テスト!!!!




早いよねぇ。


5月の第一週目にあるんだ。




まだまだ難しくないから

余裕だけど………



朱里と勝負してるから


いつもと気合いが違う!!!




「朱里ー、今日のノート」


「ありがと…
いつも悪いな…ごめん」



1日の終わりに

あたしが写したノートを渡す



それが、今の日課。




「……手が治ったら
一緒に勉強する?」


「えーっ?ライバルと勉強?」




そう。


どんなに

イイ雰囲気になっても



あたしとコイツは

ライバルだから……



気は抜けない!!!




「……朱里は余裕だよね。
いーーっつもさ?」


「バカか。

俺なんて、毎日ギリギリ……」




そこまで言って


止まった朱里。



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